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2017年2月20日

大人の虫歯には、大きく分けて2つの特徴があります。「二次う蝕」と「根面う蝕」です!!
みなさんは、1度きちんと治療したのに、また同じところが虫歯になってしまったということはありませんか?

このように1度、治療した歯が再度、虫歯になってしまうことを「二次う蝕」と言います。

「きちんと虫歯を治療しても、なぜか繰り返し虫歯になってしまう」被せ物や詰め物で虫歯治療を行ったあとは、「治療したからもう虫歯の心配はない」という油断や安心感からその後のケアがおろそかになりがちですが、治療後の歯はさらに虫歯にかかりやすくなります。
二次う蝕を繰り返して歯を削る治療を重ねれば、当然ながら治療範囲も広くなり、歯へのダメージも大きくなっていきます。

特に、一度治療して神経を取ってしまった歯の場合、虫歯が進行しても痛みがないために早期発見が難しいこともあります。
 そもそも虫歯ができた部分というのは、歯ブラシが届きにくかったり、歯並びがよくなかったりして、プラーク(歯垢)がたまりやすい場所です。そのため、正しいケアの方法を身につけないと、治療したとしても再び虫歯になりやすいといえるでしょう。

 また、詰め物やかぶせ物と歯の間にすき間があると、そこから虫歯の原因菌が入り込んでしまいます。ところが、歯の表面と違って、詰め物やかぶせ物に隠れて、虫歯ができてもなかなか気づきません。
 そのうえ、治療の際に歯が削られているため、菌が歯の奥のほうまで達しやすいほか、神経を抜いてある歯の場合は虫歯が進行しても痛みを感じません。歯科医院を受診するころには、抜歯が必要なほど症状が進行してしまっていることも珍しくないようです。

 もう1つは、歯の根元の部分にできる「根面う蝕」です。
 30歳代以降では、歯周病や誤った歯磨きなどの影響で、年齢を重ねるにつれて歯肉(歯ぐき)がやせていき、歯根が露出するようになります。歯根の表面は歯冠(歯の頭の部分)とは異なり、硬くて丈夫なエナメル質で守られていないため、プラーク(歯垢)がたまると虫歯になりやすいのです。
 高齢になってさらに歯肉がやせると、歯と歯のすき間が目立つようになり、食べものが詰まりやすくなります。高齢者では加齢や薬の影響により歯を守る唾液の分泌量が減っていますから、特に注意が必要です。

 これらの虫歯を予防するためには、やはり丁寧な歯磨きが基本です。歯と歯の間、歯と歯ぐきの間も念入りに行って、さらに詰め物をした場所があればその周囲も細かく磨きましょう。さらに歯ブラシだけでなく、デンタルフロスで歯と歯の間の歯垢も取り除く習慣を身に付けれると良いです。

詰め物や被せ物の素材を、金属ではなく、二次う蝕のリスクが低い素材(ジルコニア・セラミックなど)を選ぶことも、リスクを低下させる方法の一つです。

とはいっても、毎日の自己流歯磨きではどうしても癖ができて磨き残しがありますから、ぜひ定期健診を受けることをおすすめします。

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山辺歯科 院長 山辺滋
山辺歯科
http://www.yamabe-dc.com/
院長 山辺滋

【略歴】
1992年03月
長崎大学歯学部卒業
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1992年04月
長崎大学大学院歯学研究科博士課程入学(顎・顔面・口腔外科学専攻)
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1996年03月
長崎大学大学院歯学研究科博士課程終了博士(歯学)の学位授与
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1996年04月
長崎大学歯学部附属病院第一口腔外科および歯学部
口腔外科学講座で文部科学教官助手として10年間勤務
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2001年04月
長崎大学歯学部附属病院新設のインプラント科併任
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2001年10月
日本口腔外科学会認定口腔外科専門医を取得
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2002年04月
山辺歯科開業
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2005年04月
長崎大学歯学部臨床助教授、非常勤講師
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2007年04月
長崎大学歯学部臨床教授
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