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抜歯について
当院の大きな特徴のひとつとして挙げられるのが、親知らずの抜歯です。点滴(抗菌薬、鎮痛薬)を術中にすれば、腫れと痛みを緩和させることも可能です。
難症例の場合は大学病院をご紹介します。大学病院で手術をして、その後当院でフォローアップも可能です。
大学病院の方が、機材やドクターは揃っています。しかし、予約が取りづらかったり、待ち時間が長かったり、敷居が高い感じがする方もいるでしょう。 そのような方は、上手に当院をご利用ください。少しでも患者さまのお手伝いができればと思っております。
親知らずを抜歯した方が良い理由
1.他の歯に比べて、周囲組織が炎症を起こしやすい位置関係にある
2.いったん炎症を起こすと、大きな病気になりやすい
3.体の調子が悪いときに炎症を起こしやすくなる
4.ひとつ前の奥歯が虫歯や歯周病になりやすくなる
5.歯並びを悪くする傾向がある
6.口の中を狭くし、頬、舌、歯肉を噛みやすくなる
親知らずの抜歯は、20歳頃がベストだと思われます。年齢が経つほど骨が硬化し、抜歯が困難になります。また、感染してからでは抜歯後の症状が強くなります。
特に女性の場合、妊娠中に親知らずに痛みや腫れが出ることがよくあります。妊娠中には、つわりなどの影響で歯磨きが十分にできず、口腔内が不潔になりやすく、体調も不良のため症状悪化することが多いとされています。
また、妊娠中に急性症状を引き起こした場合は、胎児への感染の恐れ、抗生物質・鎮痛剤の副作用も考えねばなりません。是非、女性は早めに親知らずを抜歯してください。
Grade | 手術時間 | 手術難易度 | 術後症状(※) |
---|---|---|---|
1 | 5分 | 簡単 | 弱い |
| | | | | | | |
10 | 1時間 | 難しい | 強い |
※術後症状:出血・痛み・腫れ・発熱・内出血など
また、下顎管に近い親知らずの場合、術後に下唇の麻痺が起きることがあります。その辺は十分気をつけて手術を行いますが、約10%の確率でどうしても起こりうることです。
上記表のように、親知らずの抜歯の難易度は10段階に分けられます。Grade5~10の比較的難易度が高い抜歯の場合、術後2~3時間後痛みがピークになります。痛みが発生する前にお休みされることをお勧めします。次の日は、自発痛はほとんどなくなります。頬の腫れは術後1~2日がピークになり、徐々に小さくなります。その他ご質問があれば何なりとおっしゃってください。
特に、手術に対する不安が強い方は、大学病院での全身麻酔、静脈内鎮静法や入院は有効だと思います。ご希望の方は紹介状をお書きします。
オペ室完備
患者さまのお役に立つため、当院ではオペ室を設置し、適切な治療ができる環境を整えております。無影灯やオゾン脱臭装置、滅菌された手術機材などを取り揃え、患者さまに手術を受けてもらうことが可能です。
歯科用CTによる精密な検査
CTを使用すると、コンピューター上で骨を再現できるので、レントゲンではわからなかった骨の奥行きや幅などの三次元的解析が可能です。以下はCTの主な有効性です。
・今まで、術者の勘により盲目的に切開を行わなければなりませんでしたが、肉眼的に見えない位置がわかり、体の負担を考えた手術が可能になりました。
・下顎管(下歯槽神経、下歯槽動静脈)の位置が立体的にわかり、患者さまへよりわかりやすく説明できるようになりました。
当院かかりつけの患者さまは、5,000円でCTを利用できます
当院では、皆さまに利用していただけるように5,000円という料金設定をしております。CTだけ希望のときは10,000円の設定です。
抜歯前の注意事項
1.体調管理について
・前日は、十分な睡眠をとり体調を整えてください。
睡眠不足時に麻酔をすると気分が悪くなる可能性があります。
・来院前に食事をとってきてください。
抜歯後1~2時間は麻酔が効いており、その間の食事は唇や頬を噛んでしまう危険性があるため、食事は控えて頂きます。
また、空腹時の麻酔も気分が悪くなる可能性があります。
抜歯後は食事がとりにくいため、食べやすい柔らかいものをお勧めします。(うどん、おかゆ、ゼリーなど)
2.喫煙について
・節煙、禁煙しましょう。
喫煙後の歯肉は血液の循環が悪くなり、傷口の治りを悪くしますので、前日から節煙、禁煙をお勧めします。
3.服装について
・楽な服装をしてきてください。
抜歯というのはエネルギーを使う処置です。楽な服装の方がよいでしょう。
4.その他
・車やバイクでのご来院は、できるだけ避けてください。
抜歯後、立ちくらみなどする可能性があります。
・体調不良の際は、抜歯を延期しても構いません。
無理をすると体調悪化の可能性もありますので、気兼ねなくご連絡ください。
治療後の注意事項
1.止血について
・ガーゼを10~30分間しっかり噛んでください。
・当日は、頻繁にうがいをしないでください。出血しやすくなります。
ただし、翌日からは消毒のために十分にうがいをしてください。
・唾液に血が混ざる程度の出血はありますが心配ありません。
出血が多量であれば、再度圧迫するように30分程ガーゼを噛んでください。
2.痛み・腫れについて
・お薬を指示通りに服用してください。
痛み止めは我慢せずに飲んでください。
・大きな手術の場合は、術後に大きな痛みを感じます。
そうならないために、麻酔が効いている間に仮眠をお勧めします。
・冷たいタオルなどで少し冷やすと、腫れが緩和します。
・直接、氷やアイスノンなどで冷やしてしまうと、あとあとの治りを悪くしてしまいます。
(熱さまシートは、それなりに有効です)
3.その他
・食事は麻酔(しびれ)がとれてからにしてください。
・安静を保ち、運動、入浴、飲酒は避けてください。
・喫煙は傷口の治りを悪くします。可能な限り節煙してください。
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