«  2016年10月  » 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
2016年10月31日

小川心平さんを偲んで

10月26日、夜、自宅にも近いので、浜口町付近が火事であるのも知っていたし、煙の臭いも感じていました。
次の日の昼、知人からの知らせ、ニュースなどで、マジックシアターからの爆発・火事、小川心平さんの死去を知りました。
残念でたまりません。
私の心の師匠でした。

初めての出会いは、2013年1月4日、山辺歯科の仕事始めの日でした。
小川心平さんが患者様として来院されました。
いかにも、歯医者さん大嫌いそうで、視線がキョロキョロし、不安感たっぷりの様子が見うけられました。
私は、このような怖がりの患者様は、結構得意です。
まず、患者様から笑いを導き出す。笑顔が見えたら、この後の治療がうまくいくものです。
この時も、いわゆる削ったりする歯科治療はせず、長々おしゃべりをしたような気がします。
なんとなく、人間は初対面で分かるものですが、小川心平さんと私は、精神的な共通点は多く、お互いに認め合っていたような気がしています。
その後は、私の方からも、いろんな面子でマジックシアターに遊びに行かせてもらいました。
私の子供も心平さんを大好きただっし、心平さんもかわいがってくれました。
小川心平さんが、山辺歯科を評してくれたのは、
「注射が痛くない。普通の歯医者は、『はい、チクッとしますよ。』と言って注射するけども、山辺歯科は、何も言わず、いきなり来る。それがタイミングをずらされるような感じで、痛みを感じる暇がない。」
とのこと。
考えてもなかったのですが、確かに、私は、いろいろ患者様に話しかけて、気をそらしながら、麻酔をしているような気はします。
あえて言われると、自分がしていることに自信が持てるし、技術に磨きがかけられるものです。
いまだに、分かってないのですが、心平さんは私のことを、「ロシアの殺し屋」と呼んでいました。
映画か何かに、私に似たルックスの、ロシアの殺し屋がいたのでしょうか?
今となっては、尋ねようがありません。
また、心平さんは、
「山辺歯科は、FaceBookで、人気ナンバー1なんだよ。だから、おれは、山辺歯科に行ったんだ。いまどき、ホームページなんて誰も見てないから、FaceBookが大事なんだ。山辺先生も始めないと時代についていけないよ。」
とも言われていました。
しかしながら、いまだにやり始めていません。
2年ほど前、心平さんが、「二人で写真撮ろう!」と言って、撮影された写真は、FaceBookに上がっているのでしょうか?
「おれは、いつもFaceBookで、山辺歯科はいい! と言って回っている。」
と言ってくれておりました。
ありがとうございます。

50歳超えた私が手品を見るに当たり、「わぁーすごい。」とか「種明かしをしよう。」などと思っていません。
ましては、手品を趣味でやろうとも、まったく思っていません。
マジックシアターで演じる小川心平さんの中に入っている感じ(ドラマの主人公に感情移入する感じ)でした。
独特の間があり、相手の表情で、心を読み取り操る、
そのプロのテクニックを何か身につけたいなぁ。
エンターテイメント性を研究していました。
診療所内でエンターテイメント性が非常に大事だと思っているからです。
心平さんの手品のテクニックは、私の歯科治療の技術で同等とし、話術、間合い、頭の中で考えていること。そんなことを盗もうとしていました。
連れて行ったお客さんが、マジックで驚き・喜ぶと、私もうれしかったものです。

2年ちょっと前、父が他界し、心が沈んでいるとき、一番行きたかったところが、マジックシアターでした。
静かな店内、マジック感あふれる装飾、心平さんのお顔、トーク、が、私を癒してくれました。
本当にありがとうございました。
心平さんの声が、どこからでも出てきそうな気がします。
安らかにお眠り下さい。心平さん.jpg

写真は、2016年9月28日、長崎南ロータリークラブ二六会(ANAクラウンプラザホテルグラバーヒル)、小川心平ショー

2016年10月29日


Periodontics in East Asia
International Session B003-3
Byung Do Ham
Interrelationship of Implant Failure and Unpredictable Healing of Extraction Sockets
インプラントの失敗および予測不可能な抜歯窩の治癒の相互関係
In the 23rd General Meeting of JADS 2016, clinical cases of  " interrelationship of implant complications and unpredictable healing of extraction sockets " will be introduced. Suggestions through this presentation may be used to categorize more precise etiologic factors of implant complications especially in case of immediate socket placement, extraction socket management, and sinus augmentation with xenograft bone materials by comparing clinical findings with histological results.
2016 年 第23 回目日本歯科医学会総会(本大会)において「インプラントの合併症と予測不可能な抜歯窩治癒の相互関係」の臨床ケースを発表します。このプレゼンテーションを通じて、インプラントの合併症のより正確な病因因子の分類を提案します。特に、即時埋入における抜歯窩のマネジメントと骨造成剤によるサイナスリフトについて、臨床所見及び病理組織学的所見の比較症例を検討します

初期固定が得られていたはずなのに、脱落したインプラントや、固定が良好でも骨の新生がないケースなど、すべて病理切片のスライドを用いて鮮明なプレゼンテーションをされました。抜歯窩窩底ギリギリでは脱落するが、その2ミリメートル先までの埋入で固定良好なケースや、何度も脱落したケースの原因が、根管治療薬内に含まれる添加物、プロピレングリコールが原因であったこともわかりました。また、コラーゲンマテリアルの商品によってphがかなりばらつきがあるため、治癒に差が出ることも発表されていました。失敗からしか得られない事実ときちんと向き合った誠実なご発表でした。


2016年10月28日

Periodontics in East Asia
Fundamental Principles for Management of periodontal Disease and Deficiency in the Esthetic Zone
Paul P.Lin
Four major principles will be presented. Goals are to respect what patient's desire, implement practical procedures, produce predictable outcome and to preserve what are natural and good. Understanding 4 keys of the biology , namely, biologic width for seal, fibers for support , blood supply for survival and biotype for fate, one can better manage any periodontal challenge even in the esthetic zone.
歯周疾患とエステティック ゾーンでの欠損部の取り扱いの基本原則
Paul P.Lin
4つの基本原則についてお話します。ゴールは、患者様の希望を大切にし、施術を行い、予知性のある結果を作り出し、自然で美しい状態を維持します。生物学的4つの鍵、防御のための生物学的幅径、結合組織性付着、結果を左右する血液供給と遺伝子型、を理解することで、エステティックゾーンであってもどのような歯周病的挑戦であっても、よりよく管理することができます。
審美的要素、患者本人の希望、をとても大切に考えて治療をされる先生でした。プレゼンテーションでは、手術の動画がとても美しく、バックグランドミュージックもあり、リズミカルで楽しいご講演でした。文責:山辺優美子

Lecture001 Extracting Value from Big Data in Oral Health Care Services
Speaker : Helen Pauline Whelton UK
Lecture001「 口腔の保健医療サービスの大きなデータから価値を見出す」
健康システムの向上と患者のケアを改善するために、管理口腔保健と治療のビッグデータを使用する意義とは?
世界中の口腔ケアの配信システムは、患者の膨大なデータを保有しています。過去にはこれらのデータは、主に財政の管理との安全性のモニタリングのために使用されていました。 大規模な口腔保健医療システム データベースの使用は、口腔保健サービスの発展に関し、新しい視点を盛り込むことを可能にしています。例えば、分析は、次のように使われます;治療経過と反応の追跡、長期的ケアの成果をモニタリング、口腔と全身の健康の関連をリンクして探る、治療提供の報酬システムと健康の結果の影響を比較し、開業医の活動と患者の口腔保健成果にシステム デザインの変化がどう影響するのかを検討する、などです。効果的な病気の予防と侵襲的治療の低減を重視し推奨するためのフィードバックループを開発するためにこれらのデータを使用します。
このプレゼンテーションでは口腔保健サービスにおけるビッグデータの現在の使用の概要を説明し、疾病予防成功のための改善を容易にするための予防的介護の指標に基づく実験と患者様へのフィードバックのシステムの融合を目的とした、革新的な新しいプロジェクト (提唱) が提言されました。具体的なビッグデータの例で面白かったのは、Oral Bという電動歯ブラシをアプリと連携させて、世界中のどこで使われたか、平均使用時間、などがわかり、データ集積されるというものでした。
Dentauest(U.S.)、NHS(U.K.)UNITED CONCORDIAなど、様々なビッグデータの集積先が紹介されました。よければ皆さんものぞいてみてください。
文責:山辺優美子
What is the potential to use extensive repositories of administrative oral health and treatment Data to improve health system performance and patient care?
Oral care delivery system all over the world hold vast databases of patient data. In the past these data have been used largely for financial administration and monitoring probity.
Powerful interrogation of the large oral health care system databases is now enabled by developments of on analytics which can provide new insights into service rerated determinants of oral health.
For example analytics can be used to: track care processes and activity ; to monitor long term oral health outcomes associated with care; to link oral and general health records and explore the relationship between general health and oral health; to compare the impact of remuneration systems on treatment provided and health outcomes and to study the effect of changes in system design on practitioner's activity and patient's oral health outcomes. Potentially, we can use these data to develop a health outcomes feedback loop to encourage a greater emphasis on effective disease prevention and a concomitant reduction invasive treatment.
This presentation will give an overview of the current use of oral health services data, and describe an innovative new project (ADVOCATE) which aims to couple a patient feedback system with practice based indicators of preventive care to facilitate monitoring and improvement of success in disease prevention.

第23回日本歯科医学会総会
去る10月21日から3日間で開催された日本歯科医学会総会に、21日、23日の二日間参加いたしました。開会講演1 山中伸弥先生のご講演には、大会場役1,500名がぎっしり満席で、モニター会場がいくつか開設される、さすがの大人気でした。いくつかの学校から、学生さんも集団で参加しており、福岡の教育は長崎より簡単に刺激的な公演を聞きに行く機会が得られて、羨ましい思いでした。長崎にもMICE建設を考えていらっしゃるようで、できた暁には福岡までしか来ない様々なレベルの講演、公演が招致されることを期待しています。
 さて、山中先生のご講演ですが、有名なiPS細胞の、医療応用に向けた取り組みのお話でした。この細胞は簡単に言うと、無限に増えることができる、どんな細胞にも変わることができる、「万能細胞」ともいわれる細胞で、大量のシャーレの中で一度に多くの薬の試験ができ、格段に薬や治療法の進展のスピードがアップするものです。ただ、とても多くの人とお金がかかるそうで、ぜひ、人類の医療の発展のために、ご寄付をお願いしますと、フリーダイヤルをご紹介されていました。山中先生は、マラソンを走られることでも有名ですが、0120・80・8748(走れやまなかしんや)と覚えてくださいとのことでした。

 

2016年10月26日

日本デンタルショー2016福岡
この度、福岡で開催された第23回日本歯科医学会総会の併催として、平成28年10月21日(金)から23日(日)の3日間、日本デンタルショー2016福岡が開催されました。4年に一度の日本デンタルショーは、東京・横浜を中心に開催し、大阪では2回の開催をしていますが、今回は初めて福岡で開催することになりました。
日本デンタルショー2016福岡は、第23回日本歯科医学会総会が開催される福岡国際会議場・福岡サンパレスに隣接するマリンメッセ福岡を会場とされており、学会総会とデンタルショーがリンクした恵まれたロケーションとなりました。第23回日本歯科医学会総会の聴講と併せて、日本デンタルショー2016福岡では出展各社が主力とする製品の展示、製品にまつわる最新情報を提供すべく準備されていました。
デジタル技術の飛躍的な進歩の波は歯科にも押し寄せ、最新の機器に取り入れられています。また、最先端の材料や技術も投入され、従来からある分野の製品についても日進月歩の技術改革、製品改良が進み、先生方や患者様により優しい歯科医療器材が開発されていました。
日本デンタルショー2016福岡のテーマは、「歯科医療 未来と夢」とされています。会場へのアクセスとして、主要ターミナル(天神・朝のみ博多駅)やホテル日航福岡と第23回日本歯科医学会総会会場(福岡国際会議場・福岡サンパレス)と日本デンタルショー2016福岡会場(マリンメッセ福岡)をスムーズに移動できるように無料シャトルバスを運行されていました。
●朝日レントゲン工業株式会社
新型CBCT「SOLIO X」の登場
妥協のないパフォーマンスの高さ
最大FOVがφ90×91(H)mmでありながら設置スペース1.5m×1.5mのコンパクト設計
簡単で快適な位置づけと撮影フロー
新型センサーと独自画像処理技術で高画質化
●(株)インプラテックス
インプラントダイレクト、ピエゾサージェリー、アイデンティカブルー、サージカルキュレット、パワーエレベーター、トルクメーター100、K2バーティカルサイナスアプローチキット
●クラレノリタケデンタル株式会社
クラレノリタケデンタルでは、本年6月に発売された「クリアフィル メガボンド2」をはじめ発売以来好評である「パナビアV5」などが紹介された。
歯科用象牙質接着剤「クリアフィル メガボンド2」
歯科用コンポジットセメント「パナビアV5」
●ストローマン・ジャパン株式会社
ストローマンは本社をスイスのバーゼルに置く、インプラント歯科、修復歯科および口腔組織再生におけるグローバルリーダーです。ストローマンは世界の主要なクリニック、研究機関、大学と連携して、置換・修復・再生を目的とした歯科修復ソリューションのためのデンタルインプラント、インスツルメント、補綴物や口腔組織再生製品の研究、開発、製造に従事しており、70か国以上で製品とサービスを展開しています。
●株式会社モリタ
モリタ ブーステーマ「口腔のケアが全身疾患を救う」
創業100周年を迎え、新たなスタートとして、これからの歯科診療を提案している。
4つのキーワード
「歯周病・エンド」、「loT」、「訪問・介護」、「インフェクションコントロール」
2016デンタルショー.jpg


シンポジウム11
ブラキシズムを口腔と全身との関わりから再考する
生理学的要素によって形成される疾患多様性を考える
睡眠時無呼吸症候群から睡眠時ブラキシズムへ
ブラキシズムは夜間を中心とする睡眠時ブラキズム(Sleep Bruxism、以下SB)と日中のくいしばりを中心とする覚醒時ブラキズム(Awake Bruxism、以下AB)に大別され、歯科臨床では高い関心が
もたれています。SBは睡眠障害の範疇に含まれているが、睡眠障害の立場からはSBはメインストリームとはいいがたい。このような状況の中でSBへの対応を考えるとき、睡眠医学の観点からもSBが置かれている立場をもう一度見つめる必要があるでしょう。
歯科的対応を含め、全身との関連を検討し、ブラキシズム対応に関する新たな展開を探って行きました。
閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)の病因病態は、解剖学的に狭小化した上気道が睡眠中に閉塞してしまうといった単純なメカニズムで説明されるものではありません。睡眠生理と呼吸生理が複雑に絡み合うがゆえに存在するOSASの疾患多様性を考えることは概念的に睡眠時ブラキシズムと治療戦略に通ずるものがあると考えられます。
生理学的要素によって形成されるOSASの疾患多様性を紹介されました。
咀嚼筋筋電図バイオフィードバックによるBruxismコントロール
ブラキシズムに対するマネージメントには、スプリント装着、薬物療法、認知行動療法などが挙げられます。
認知行動療法の一つであるEMGバイオフィードバック訓練によるブラキシズム抑制効果を紹介されました。開発した携帯型筋電計による覚醒時ブラキシズム、睡眠時ブラキシズムの抑制効果に加え、全身との関連の観点から、睡眠中の脳波の変化に見られる睡眠の質に及ぼす効果についても検討された。
自己観察と自己暗示法によるSleep Bruxismのコントロール
睡眠時ブラキズム(Sleep Bruxism、SB)は、歯や歯周組織、顎関節など顎口腔系に多大な影響を及ぼし各種の障害を与えています。また、睡眠障害の原因因子の一つとも考えられています。現在、SBそのもののコントロールは出来ないと言われていますが、40年来SBのコントロールを試みられてきています。自己観察と自己暗示法によるSBのコントロールの手順とその効果を発表され討論されました。

2016総会表紙.jpg

第23回日本歯科医学会総会
メインテーマ 歯科医療 未来と夢
平成28年 2016年10月21日、22日、23日
福岡国際会議場 福岡サンパレス

シンポジウム9
インプラント治療とハード・ソフトティッシュマネージメント
インプラント周囲の骨や歯肉の状態をよくすること
インプラント治療には適応症の拡大、審美回復、長期の安定した予後の観点から多くの症例でインプラント周囲組織の環境整備、所以軟組織店骨の増勢が必要です。特にあごの骨の小さいアジア人にとっては、骨移植を応用することが多くあります。また厚い歯肉粘膜は骨組織の維持や審美回復に重要であります。欧米人に比べてアジア人は薄い歯肉を有する者の割合が低く、インプラント治療においては不利になりやすい傾向があります。
インプラント周囲への軟組織増生
インプラント修復治療において長期の予知性を考えるうえで、生物学的な観点からはインプラント周囲に構築した組織をいかに経年的に保存・維持できるか、また審美的な観点からは軟組織を含めた審美性の達成が求められ、治療のマネージメント上、軟組織量、形態をいかにコントロールするかが非常に重要です。歯周形成外科の手法を応用した軟組織増生について科学的根拠と診療について検証していった。
最小の外科的侵襲にて、生物学的、審美的にも満足しうる治療結果を達成しようとするとMIS (Minimally Invasive Surgery) が提唱されつつあります。すなわち、強拡大視
野で行う新しい手術術式により、患者の疼痛を軽減し、生物学的、かつ審美学的により有効な治療結果を獲得する試みです。
インプラント周囲の軟組織・骨移植におけるMISを詳述し、何症例に対する先鋭的な治療の実際を供覧しつつ、この意義について議論が深められた。
上顎臼歯欠損部インプラント治療において十分な骨量が得られない場合、頬側アプローチによる上顎洞底拳上術は確立された手術方法であります。しかし一方で、術後の腫脹や疼痛、感染といった偶発症の発生頻度が高いことが欠点となります。低侵襲に確実は剥離拳上が可能となる、超音波切削器具を用いた歯槽頂アプローチを紹介され、上顎洞底拳上術におけるイノベーションについて、症例を交えながら考察されました。
インプラント治療を受ける患者数は増加の一途をたどり、それに伴いインプラント周囲病も増加傾向にあります。インプラントは異物であることから上皮組織による被包化を受け、深いインプラント周囲溝を形成します。その結果として細菌バイオフィルムを形成することになります。感染の入り口はインプラント表面と軟組織の結合部分であり、これらをより強く結合させる技術革新が存在します。インプラントへの感染制御は今後の課題でもあり難題でもあります。
20161026.jpg

2016年10月19日

先日「ベストウエスタンプレミアホテル長崎」 にて 結婚式にお招きいただきました★
山辺歯科に8年間!!医院スタッフのリーダーとして勤務された新婦の結婚式にお呼ばれということで...♡(新婦をご存知の患者様もおられると思います)
山辺歯科院長をはじめ新婦と親睦あるスタッフが出席してまいりました。
挙式はたくさんの出席者の中で行われた「人前式」です★
可愛いリングボーイにフラワーガール、フラワーシャワーの演出とオリジナリティ溢れており、お二人は皆に見届けながら結婚を誓い、会場全体で一体感が生まれた感動の挙式となりました♡
結婚式.jpg

その後、会場に新郎新婦が登場〜♪おめでとう〜!可愛い〜♡の声にたくさんのカメラが向けられ披露宴の始まりです!
そして当院長の8年間の想いが詰まった心温まる祝辞に新婦も大変喜んでおられました♪♪(^o^)

サプライズに、ガンバ大阪「遠藤選手」 大関「豪栄道」からのビデオレター♡(^o^)

ファンの方にはたまらない演出もありましたね☆
披露宴も盛り上がってきた頃★ウエディングケーキ入刀★

結婚式2.jpg

そして新婦のお色直し♡

どんな衣装かな〜‼と皆で女の子ならではの会話をしていました☆
すると鮮やかな色内掛で登場しました!!日本の和装は良いものです♪

ちなみに結婚式で新婦が色内掛を着る由来がありまして...

純白のドレスや白無垢からここで初めて、無だった花嫁に「色」という「血」が入り、夫の家の色に染まりこれから生きていく....という意味が込められてるそうです。嫁ぐということは、このように生まれ変わって新しい家で生きていくという覚悟が必要ということでしょうね。
まさしく日本人の心なんですね♪

結婚式3.jpg

その後のお色直しも新婦の普段のイメージを覆す綺麗な赤のカクテルドレス!!(パステルカラーのドレスと予想していた私たち.........笑)
綺麗な姿にみんなカメラを片手にたくさんの写真を撮りました☆
最近はフォトプロップスが流行して楽しくユーモラスにあふれた写真が印象的のようです☆

結婚式4.jpg

披露宴も終盤になり新婦や新郎の心に響く挨拶に皆 感動し幕をおろしました。

ちなみに今回の司会は山辺歯科でもお馴染みの接遇講師「山口真由さん」終始、皆を笑顔に感動に包み込んでいた素晴らしい司会でした☆

その後ベストウエスタンプレミアホテル長崎の15階にて綺麗な夜景を眺めながら......♡皆で楽しい二次会に参加しました★

院長をはじめ、山辺歯科に勤務した(新婦も含め)15人もの仲間が集まれたことも久しぶりの再会で本当に嬉しいものです‼
素敵な結婚式に出席できて私達も幸せをいただきました♡
お二人とも末永くお幸せに♡♡♡

2016年10月18日

半導体レーザーを使用した知覚過敏症への治療を行っています

知覚過敏症に対する半導体レーザーの効きめには、次の4種類があります。
①露出した象牙細管口を塞ぐ方法
②象牙細管内のタンパク質変性を起こす方法、
③歯髄(歯の神経)そのものを鎮静させ、痛覚を低下、麻痺させる方法、
④第二象牙質の形成を促す方法
特に、組織透過型の半導体レーザーは、②、③、④に有効です。

術式

波長0.8㎛の半導体レーザーは、皮膚の皮下組織にまで透過する量は17%とされています。エナメル質、象牙質(厚さ1mm)に対し、それぞれ、30%、25%が透過するとされます(図1)。また、先端をフラットに加工した非接触型(ソフトレーザー用)のレーザー光は、短径10°、長径28.7°に広がります(図2)。
〔術式1〕知覚過敏のある露出した歯根部(歯の根)に照射
象牙細管口を塞ぎ、象牙細管内のタンパク質変性を起し、さらに、象牙質を透過したレーザー光により痛みがやわらぎます。
〔術式2〕頬(唇)側歯槽粘膜から根尖部(根の先)方向に照射
レーザー透過光で、歯髄(歯の神経)の、興奮した神経を落ち着かせ、痛みを少なくさせる方法です。金属をセット後の知覚過敏には有効です。麻酔なしで行えます。
〔術式3〕知覚過敏のある部分の反対側の歯根部に照射
術式1と同様に、歯髄を落ち着かせる効果が期待できます。

参考文献


1)西山俊夫監著:歯科用半導体レーザーの基礎と実践テクニック,デンタルダイヤモンド社,34-35,115-125,2006.

2)山辺 滋:歯科用レーザーにおける半導体レーザーの位置づけ―基本的性能と効果の特徴、基礎的な適応症について、日本歯科評論、49-59、2007.

3)加藤純二,粟津邦男,篠木 毅,守矢佳世子編著:一からわかるレーザー歯科治療,医歯薬出版,8-25,74-75、2003.

2016年10月 7日

半導体レーザーを用いた根管治療(根の中の消毒治療)


当院では根管治療に、半導体レーザーを使用しております

歯の中の神経を抜く治療の際の出血に対して、半導体レーザーは他の種類のレーザーと比較して特に優れています。さらに、殺菌効果が高く、神経内の温度上昇があまりないため、根の中でも安全性が確保できています。また、感染した根の処置においても、根の中にレーザーを照射することによって、細菌の減少、膿・出血の消失、歯をたたいた時の痛みなどの症状の軽減なども期待できます。半導体レーザーは弾性のあるファイバーで導光できますので他種レーザーより有利です。
また、当院の組織透過型の半導体レーザーは、歯の中や歯茎などを通過したレーザー光が根の先に到達することによって、口内炎に対する照射と同様、組織の治癒促進効果も期待できます。

 症例・術式

接触型(ハードレーザー用)として先端作業部を円錐状に加工し、根の先の病巣や根の中の止血が期待できます。また、非接触型(ソフトレーザー用)として先端作業部をフラットに加工し、根の中の殺菌・乾燥や、根の先の組織の治癒促進効果を期待することができます。
術式1〔根の先の穴が小さめの時〕: 0.3mm径ファイバー先端を接触型に加工を施し、根の先で止め、出力3.0W連続波で、1秒照射します (根の中の止血・殺菌・乾燥)。非接触型に加工し、出力2.0W連続波にし、5mm/秒でチップを移動させながら、30秒照射します(根の中殺菌)(図1)。
術式2〔根の先の穴が大きいとき〕: 0.3mm径チップを接触型に加工し、根尖より1mmファイバーを出し、3.0W連続波、2秒照射します (根の先の病巣を破壊・蒸散+根の中の止血・殺菌・乾燥) (図2) 。
術式3〔根の中の管が細い場合〕: 0.6mm径チップを非接触型に加工し、2.0W連続波、5mm/秒移動で、30~60秒照射します(根の中殺菌)(図3)。
術式4〔膿の穴を形成していない根尖病巣〕: 0.6mm径チップを非接触型に加工し、頬側歯槽粘膜から約5mm離し、根の先方向に、2.0W連続波、5mm/秒移動で、30~60秒照射します(組織の治癒促進効果)(図4)。
術式5〔膿の穴を形成している根尖病巣〕: ポケット探針やゾンデで膿の穴から病巣を探し、深さの目安を立てます。0.6mm径チップを接触型に加工し、膿の穴から根尖病巣に到達させ、3.0W連続波で1秒照射、病巣の大きさによって、数回照射します。さらに、最後、に3.0W連続波、1mm/秒でチップを膿の穴から引き出します。病巣の細菌数減少、膿・出血の消失、膿の穴組織の治りがよくなります。


参考文献

1)西山俊夫監著:歯科用半導体レーザーの基礎と実践テクニック、デンタますダイヤモンド社、56-69、2006。

2)山辺 滋:歯科用レーザーにおけます半導体レーザーの位置づけ―基本的性能と効果の特徴、基礎的な適応症について、日本歯科評論、49-59、2007。

« 2016年9月 | メイン | 2016年11月 »

Categories

  • カテゴリー1
Powered by
本サイトにて表現されるものすべての著作権は、当クリニックが保有もしくは管理しております。本サイトに接続した方は、著作権法で定める非営利目的で使用する場合に限り、当クリニックの著作権表示を付すことを条件に、これを複製することができます。

山辺歯科 院長 山辺滋
山辺歯科
http://www.yamabe-dc.com/
院長 山辺滋

【略歴】
1992年03月
長崎大学歯学部卒業
-----------------------------
1992年04月
長崎大学大学院歯学研究科博士課程入学(顎・顔面・口腔外科学専攻)
-----------------------------
1996年03月
長崎大学大学院歯学研究科博士課程終了博士(歯学)の学位授与
-----------------------------
1996年04月
長崎大学歯学部附属病院第一口腔外科および歯学部
口腔外科学講座で文部科学教官助手として10年間勤務
-----------------------------
2001年04月
長崎大学歯学部附属病院新設のインプラント科併任
-----------------------------
2001年10月
日本口腔外科学会認定口腔外科専門医を取得
-----------------------------
2002年04月
山辺歯科開業
-----------------------------
2005年04月
長崎大学歯学部臨床助教授、非常勤講師
-----------------------------
2007年04月
長崎大学歯学部臨床教授
-----------------------------